1日が24時間という理由は月の満ち欠けが関係していた事が
わかりましたが、1時間はなぜ60分なのでしょうか?
古代から24時間という数字がありましたが、
後に、より細かな時間の分割が必要になり、分と秒という単位が作られました。
「分」「秒」という単位が最初に見られるのは、
精密な機械式時計が発明された1250年ごろです。
当時、1より小さい数字は紀元前1890年頃、
バビロニアで誕生した六十進法が用いられました。
60 が 2, 3, 4, 5 の最小公倍数
(2を30倍,3を20倍、4を15倍、5を12倍すると60になります。)
であるために約数が多く、除算(割り算)に便利な為、六十進法が生まれました。
(現代のような十進法による小数の概念が発表されるのは、
ヨーロッパ数学においては1585年の事でした。)
つまり、1250年当時は、十進法による概念がなかったので、
六十進法により、1時間は60分・1分は60秒となったのです。 |