日本の国歌:君が代の歌詞の意味・歴史は? |
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日本の国家である「君が代」は、国際大会の場でよく歌われますが、
「君が代」の歌詞にはどんな意味が隠されているのでしょうか?
また、「君が代」の歴史はどうなっているのでしょうか?
早速、君が代の歌詞の意味・歴史について調べてみました。
君が代の歌詞の意味について
まずは、下記に君が代の歌詞を載せてみました。
「君が代は 千代に八千代に さざれ石の いわおとなりて こけのむすまで」
これを、現代の言葉にすると、
「天皇の治める世の中が 千年も八千年も 細かい石が時代を経て 大きな岩
になって それにさらに苔が生えるほどまで、長く長くずっと続きますように」
という意味になります。この中でよく議論にあがるのが、
「君」とは誰の事を指しているか?です。
「君が代」の歌詞は、905年に古い時代の和歌を選んで編集された
「古今和歌集」に収録されており、「古今和歌集」の中での「君」とは
「天皇を指すものではなく、国を治める人」の事を指すものだと考え
られています。ただし、時が過ぎるにつれ、「君」という言葉は「天皇」
を指す言葉として使われるようになりました。つまり、1880年(明治13年)
に日本の国歌として「君が代」が採用された際は、「君」という言葉の
は「天皇」を指す言葉として採用されたと考えられます。
そして、もう1つ疑問に浮かぶのは、「細かい石が時代を経て
大きな岩になって」という部分です。本当に時代を経れば
細かい石は大きな岩になるのでしょうか?
調べてみると、細かい石が粘土や砂等によりくっつき団結した岩石の事を
礫岩(れきがん)と言い、数千年の年月をかけ形成される事がわかりました。
日本では、石川県白山市の百万貫岩(高さ16m、周長52m)
などが有名です。
上記のように国歌の意味について調べてみると、日本の国歌が、
日本の伝統・歴史をあらわした曲である事がわかります。
ぜひ、国歌の意味は覚えておいて下さいね。
君が代の歌詞の歴史について
日本において国歌が成立したのは、1880年(明治13年)です。
日本が幕末(1854年)に開国した際、西洋において、国歌はどの国も
持っており、外交儀礼上欠かせないものとなっていました。
1869年10月頃、イギリス歩兵隊の
軍楽長、ジョン・ウィリアム・フェントンが日本の国歌について、
「儀礼音楽が必要だから、何かふさわしい曲を選んだらどうでしょうか。」
と当時薩摩藩の大山巌に言い、大山巌は自分が愛唱している琵琶歌の
「蓬莱山」に引用されている「君が代」(作詞家:不明)を選び、
フランツ・エッケルト、林廣守、奥好義の3人によって
作曲されたのが始まりだと言われています。 |
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