なぜ警察は「110番」、消防車・救急車は「119番」? |
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私達は、警察機関へ通報する際は、「110番」を救急車・消防車を
呼ぶ際は「119番」を使いますが、なぜ、110番、119番なのでしょうか?
早速、その歴史・由来を調べてみました。
「110番」、「119番」の歴史・由来
日本では、1890年(明治23年)12月16日に東京-横浜間で
初めて電話が開通されたのが電話の歴史の始まりです。
1917年(大正6年)4月11日になると電話による火災報知制度が
制度化されました。当時の電話は交換手に通話先を伝えてつなぐ
方式だったため、交換手に「火事」と言えば、
そのまま交換手が消防につないでいました。1926年(大正15年)
になると電話がダイヤル式となったためダイヤルを早く回す事が可能な
112番が緊急通報用に定められました。
しかし、掛け間違いが多発した事で、1927年(昭和2年)に119番
に改められました。これは、一番早くダイヤルを回せるのは「1」ですが、
最後のダイヤルは心を落ち着かせて回せるようにする為です。
また、最後に「9」を採用したのは、当時、「9」という
地域番号が使われていなかったからです。
このように、第二次世界大戦前は、火災報知用の「119番」という
番号は定められていましたが、警察通報用の「110番」という
番号は定められていませんでした。
その後、1948年にGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の申し入れ
により、警察通報用番号:110番制度が制定される事となりました。
終戦直後までの犯罪通報は、主として、被害者⇒派出所⇒警察署
⇒府県警察部・警察庁の順に通報され、そこからの緊急手配だった為、
電話中継だけでも時間がかかっていました。110番制度の制定当初は
東京都区部・大阪市・京都市・横浜市・川崎市・名古屋市・神戸市・
福岡市の8都市のみでスタートし、番号も110番や1110番というように
バラバラでしたが、1954年(昭和29年)7月1日の新警察法施行
をもって110番に統一されました。これは、
@国民が覚えやすい番号にする事。
A誤報が少ないように番号を3桁とする事。
Bストッパーまでの距離が短い「1」を多くする事。
Cかけ間違い防止、はやる気持ちを落ち着かせる為に
ダイヤルが元に戻るまでの時間の長い番号を使用する事。
という4点を考慮した為です。このような経緯で、警察は「110番」、
消防車・救急車は「119番」という番号が使用されています。 |
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