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物事の終わりに手をたたくのはなぜ?(手締めの意味・歴史・由来)

東京証券取引所の大納会や株主総会・祭り・冠婚葬祭

等の終わりには「皆さん、お手を拝借 イヨー」と言った後に

「手をたたいて、ありがとうございました」

と言う風習が日本にはありますが、なぜ物事の終わりには

手をたたくのでしょうか?早速、手締めの意味・歴史・由来

を調べてみました。


手締めの意味・歴史・由来

日本で「手を打つ」という記述が登場する最古の文献は、

「古事記の国譲り神話」です。その神話では、

「天照大神から出雲の国を譲るように言われた

大国主命(おおくにぬしのみこと)が長男の

事大主神(ことしろのみこと)に返答を求めた所、

柏手を打って承知した」と書かれています。

その後、拍手を打つ⇒手締め(手を打つ)に変化し、

「手締め」は「承知=物事がうまくまとまった」

という意味で使われるようになりました。

その後、江戸時代では、落語の真打(落語家の最高位)や

襲名(先人と同じ名前を意図的に継ぐこと)披露では

手締めが行われ、1878年(明治11年)の東京取引証券所

の開所以来、大発会や大納会でも手締めが行われるように

なり、手締めの習慣は日本全国に広がりました。

現代では、「行事が無事終了した事を祝い、協力して

下さった方々に感謝する」
という意味で手締めは行われています。

※古事記とは・・・日本最古の歴史書です。712年

太安万侶(おおのやすまろ)が書き記しました。

※天照大神(あまてらすおおみかみ)とは・・・

日本神話に登場する神です。太陽を神格化した神であり、

皇室の祖神(皇祖神)と言われています。

※出雲の国とは・・・現在の島根県(松江市、出雲市、大田市、

安来市、雲南市、仁多郡、飯石郡)の事を言います。

※大国主命(おおくにぬしのみこと)とは・・・出雲大社の祭神(神)です。


手締めの種類

日本で全国的に広く行われてる「手締め」に「江戸締め」というもの

があります。一般的な流れは以下のようになります。


一本締め

3回・3回・3回・1回手を打つ

1、「お手を拝借」

2、「イヨーオ」 タンタンタン タンタンタン タンタンタン タン

3、「ありがとうございました」パチパチパチ…(拍手)


三本締め

一本締めを3回行う。

1、「お手を拝借」

2、「イヨーオ」 タンタンタン タンタンタン タンタンタン タン

3、「イヨー」 タンタンタン タンタンタン タンタンタン タン

4、「ヨッ」 タンタンタン タンタンタン タンタンタン タン

5、「ありがとうございました」パチパチパチ…(拍手)


一丁締め(一本締め)

一本締めの変形として一丁締めというものがあります。

現在では、全国的に一丁締めと一本締めは混同されており、

一本締めと一丁締めは同じ意味で使われています。

1、「お手を拝借」

2、「イヨーオ」 タン

3、「ありがとうございました」パチパチパチ…(拍手)


「イヨーオ」は「祝おう」が転じたものとされています。

また、西日本では、「大阪締め」、福岡市の博多では

「博多手一本」という手締めも存在しています。
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