私は、転勤で今、北海道の札幌に住んで5年程度経つのですが、
実家の名古屋に帰るといつも必ず「北海道の冬はどうなのか？」という
質問をされます。それはそうですよね。本州にいたら、-10度以下に
なる事はありませんから。札幌の真冬は最低気温が-15度、
最高気温も-10度くらいまでしか上がらない日もあるんです。
ここでは、本州住まいの私から見た北海道の冬の不思議をまとめてみました。
①北海道の冬は内臓が凍る程、寒い
気温が-10度を下回り、風が強い日だと、
本州では味わえない感覚に襲われます。
内臓が凍ったような感覚に襲われるのです。
特に、胃のあたりがものすごく冷たくなり、お腹が痛くなります。
本州では絶対に味わえない感覚です。
②部屋の気温が0度以下
木造のアパートや家等では、
朝、仕事に出かける時に暖房を消して家を出て、夜、家に帰って
くると、部屋の気温が0度を下回っている事がよくあります。
こうなると大変です。部屋を暖かくするのに数時間も時間がかかります。
数時間も部屋の中で凍えていないといけません。
③水道が凍る
冬に1日～2日、家を空けると水道が凍る事があります。
水道が凍ると、トイレの水も流れなくなります。
そうなると、水道管が破裂してしまう事もあるんです。
それなので、北海道の人は長期間、家を空ける時は
水道管の水を空に(「水を抜く」といいます。)してから外出しますよ。
④外で立ち話をする人がいない
本州の人だと、冬でも「2次会どこいく？」等と
立ち話をしている光景をよく見かけますが、北海道の
真冬にそんな光景は見られません。
北海道の真冬は寒すぎて立ち話なんでできないんです。
すぐに次の店に駆け込まないと寒くて凍え死にます。
⑤雪嵐(地吹雪)が舞う
砂が空気中を舞う事を砂嵐といいますが、
北海道の真冬は砂嵐ではなく、雪嵐(地吹雪)が舞います。
北海道の雪は寒い為、ものすごく軽いんです。
そして突風が吹けば、地面に積もった雪が砂嵐のように
空気中を舞うんです。最初はとってもキレイな光景ですよ。
慣れれば、迷惑なだけですが・・・。
⑥道路脇には高さ5mの雪山が・・・・そして道路は大渋滞
北海道 札幌は雪がとっても多い地域です。しかし、
寒くて雪はとけないのです。2車線の道路の内、1車線は
雪山になってしまっており、その高さはなんと5mにもなります。
道路も大渋滞で札幌市外だと、10km移動するのに
2時間以上かかる時もよくあります。
⑦高速道路では車・トラックが大暴走
北海道の冬は道路もツルツル。車で雪山に突っ込んで
車が反転したり、車が滑って前の車に突っ込んだりする事は
日常茶飯事です。そんな中の高速道路。
道路がツルツルな為、ゆっくり走行していると思いきや
普通に100km近いスピードで走行しています。
私は100km近いスピードで滑ったら「一巻の終わり」なので
スピードは出しませんが、北海道の人は雪があっても
関係なしです。北海道人のドライビングテクニックは恐ろしいです。
⑧子供が雪で遊ばない
本州では雪が降れば、「雪だるまを作ったり、雪合戦したり」
と子供は雪で遊びますが、北海道の子供は雪で遊びません。
みんな雪を見ても迷惑そうにしています。
毎日、雪が降ると子供にとっても雪は迷惑な存在でしかないんでしょうね。
⑨スキー場まで車で30分以内
札幌市内にもスキー場が5ヵ所程度あってスキー場がとっても
近いんです。スキー・スノーボードが好きな人にとっては
こんなパラダイスのような場所は他にありませんよ。
⑩二重サッシ・2重扉で寒さを遮断
北海道の建物は寒さに備えてとっても特殊な構造に
なっています。まず、窓はすべて2重窓です。
窓を2つ重ねる事で冷気が部屋の中に入ってこないように
工夫してるんですね。また、北海道の建物には風除室(ふうじょしつ)
と呼ばれるものが大体あります。
風除室とは・・・外気の流入や風の吹きつけを緩和する
目的で建物の入口（玄関）前に設けられた小部屋のことです。
北海道の建物は寒さを防ぐ為にさまざまな工夫がされてるんですね。
⑪週に3日の雪かき1時間(腰の負担も大きい)
札幌の1軒家に住んでいる人は大体、週に3日くらい
雪かきを1時間くらいしてから仕事に出かけます。
雪かきはとっても重労働なんです。また、雪かきは腰への
負担もすごいらしいです。腰痛の人は要注意ですよ。
いかがでしたか？北海道に住めば、本州では味わえない
経験がたくさんできますよ。北海道で冬の寒さ・雪を
満喫してみるのも最初だけは面白いです。
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