私達が地下鉄に乗る時や車で山を通過する際に
トンネルを利用しますが、地下や山にあんな大きな穴を
掘っても安全なのはなぜでしょうか?(崩れない・つぶれない理由)
早速、その作り方・工法をまとめてみました。


@矢板工法(在来工法)
矢板と呼ばれる木板や鉄板を当てた後、鉄の支柱で固定後、コンクリートで
固める工法です。
1980年代までの道路・鉄道まではこの工法が使用されています。
A新オーストリアン工法(NATM)
掘削した部分をコンクリートで固めてロックボルトを岩盤奥深く打ち込む事で
固定する工法です。1850年代からの道路・鉄道トンネル、更には
地下鉄までこの工法が使用されています。
Bシールド工法
シールドマシンで掘削後、筒状のセグメント(鉄筋コンクリート)を敷き詰めて
いく工法です。現在の地下鉄トンネル・鉄道トンネル、更には道路トンネル
までこの工法が使用されています。
C開削工法(オープンカット工法)
周りに鉄の杭を打った後に穴を掘ってトンネルを作った後に穴を埋める
工法です。比較的浅いトンネル(歩行者用トンネル)等に使用されています。
1960年代までは地下鉄での主流工法でしたが、
1970年代以降は地下鉄網の拡充により使用されなくなりました。
このように工法を学んでみると、トンネルがいかに頑丈な造りになっているかが
実感できると思います。しかしながら、コンクリート・鉄筋といえども
年数が建てば劣化するものなので、定期点検はしっかり行っていく必要があります。 |