2012年6月28日に日本の最東端の南鳥島(東京都小笠原村)周辺の海底で
レアアースが発見されて以来、たびたび話題にあがるレア・アースですが、
あれは何でしょうか?「レア」というだけに希少なのでしょうか?
@レア・アース(希少土)の意味・由来は?
スカンジウム 21Sc、イットリウム 39Yの2元素と、
ランタン 57La からルテチウム 71Lu までの
15元素(ランタノイド)の総称を指します。
ゼノタイムやイオン吸着鉱などの同じ鉱石中に相伴って産出し、
単体として分離することが難しい。⇒つまりレア・アース(希少土)です。
しかしながら、レアアースの世界の埋蔵量はおよそ9,900万トンであり、
全世界の年間消費量約15万トンから比較すれば、
資源の枯渇はあまり危惧されてません。
Aレア・アースはどこで取れる?
現在、産地は中国に偏っており、
産出量の95%以上を中国のバヤンオボー鉱床とイオン吸着鉱鉱床
により産出されています。
レアアースの使用量が多い日本では、調達環境の悪化に備えて、
他の国からの輸入もしくは、自国での産出を目指しています。
2012年6月28日、南鳥島付近の海底5600mで
日本で消費する約230年分に相当するレアアースを東京大学のグループが見つけ、
掘削技術を提供している三井海洋開発と
共同で深海底からの泥の回収技術の開発を目指しています。
Bレア・アースは何に使われている?
蓄電池や発光ダイオード、磁石などのエレクトロニクス製品
の性能向上に使用されています。
テレビ、蛍光灯、LED照明、DVD、CD、ブルーレイ等に使用されています。 |